優れた投資信託を見つけられるシャープレシオとは

シャープレシオとは、投資の効率性を計る指標で、リターンを得るためにどれほどのリスクを取っているかを計測するものです。

シャープレシオは投資の効率を表す

シャープレシオは、投資信託の優劣を比較する場合に用いられることが多く、数字が大きい程、効率よくリターンを上げており、より優れた投資信託だと判断されます。

シャープレシオは、「(ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷リスク(標準偏差)」で求められます。安全資産利子率は、リスクフリーレートなどとも呼ばれますが、リスクのない安全資産が生み出すリターンのことを言います。

リスクを持たない資産のリターンを除くことで、リスクのある資産のリターンのみが算出されるわけですが、投資をする以上、リスクのない資産のリターンを上回らなければ意味がないので、このような式になります。

シャープレシオを比べてみる

シャープレシオは上記の数式で求められますが、具体例を用いて、その使い方を見てみましょう。以下のような2種類のファンドがあるとします。なお、ここでのリターンは安全資産利子率を除いたものとします。

  • ファンドA:リターン…5%、リスク…10%
  • ファンドB:リターン…5%、リスク…20%

この2つのファンドは、どちらもリターンが5%なので、どちらのファンドに投資をしても、結果的には同じだけの投資成績を上げられたことになります。しかし、投資効率といった視点から見てみると、結果は異なります。

ファンドAはリスクが10%となっており、ファンドBの20%を下回っています。ファンドAに投資すれば、ファンドBほど高いリスクを背負わなくとも、同じリターンを得ることができました。つまり、ファンドAに投資をした方が効率が良かったということになります。

これを分かりやすく数値で表したものがシャープレシオです。両者のシャープレシオを算出してみると、以下のようになります。

  • ファンドA:シャープレシオ…0.5
  • ファンドB:シャープレシオ…0.25

この結果を見ても分かるように、シャープレシオは数値が大きいほど、投資効率が高いことを示しています。ということは、シャープレシオが大きいファンドほど優れたファンドだということになります。

シャープレシオがマイナスの場合は絶対値を見る

リターンがマイナスのときには、シャープレシオもマイナスになります。シャープレシオがマイナスの場合には、シャープレシオがプラスの場合とは逆で、リスクが大きいほど、シャープレシオも大きくなるので注意してください。

それでは、以下のような例を見てみましょう。

  • ファンドC:リターン…-5%、リスク…10%
  • ファンドD:リターン…-5%、リスク…20%

このようなファンドCとファンドDがあるとすると、それぞれのシャープレシオは以下のようになります。

  • ファンドC:シャープレシオ…-0.5
  • ファンドD:シャープレシオ…-0.25

ファンドCの方がファンドDよりシャープレシオは小さくなっています。しかし、リスクを見てみると、リスクもファンドCの方が小さくなっているため、ファンドCの方がファンドDよりも優れているということになります。

つまり、シャープレシオがプラスの場合は、優れたファンドほど数値が大きくなり、シャープレシオがマイナスの場合は、優れたファンドほど数値が小さくなります。

少々分かりづらいので、シャープレシオを見るときは、プラスとマイナスを考えずに絶対値を比べてみてください。

インデックスファンドを選ぶ際にはシャープレシオよりコストを比べる

シャープレシオを比べることで、より優れたファンドを見つけることができるのは事実です。しかし、インデックスファンドは、指数に連動するよう運用されているのですから、同じアセットクラスのインデックスファンドを選ぶ際には、シャープレシオで比較する必要はありません。それよりもコストや純資産額で投資先を選ぶようにしましょう。

インデックス投資でシャープレシオを考えるべきなのは、アセットアロケーションを行う場面においてです。同アセットクラスのファンドを比べる際にシャープレシオを見る必要はありませんが、ポートフォリオ全体のパフォーマンスを見る場合には、当然インデックス投資でもシャープレシオが高いに越したことはありません。

といっても、ポートフォリオ全体のシャープレシオを算出し、それを比較するのは、手間ですし容易ではありませんので、アセットアロケーションを行う際には、このようなサイトを利用して、より優れたポートフォリオを目指しましょう。

2013年2月5日
カテゴリー:投資の基礎知識

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